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成人女性の4割は独身=高学歴、高所得、都市生活者に多く

6月11日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十日】都会に住み、年齢、教育、所得が高くなるほど、ブラジル人女性は独身でいる傾向が強い―。ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が九日に発表したデータで、こうした結果が明らかとなった。
 二十歳以上の女性の中で、独身女性が占める割合は一九七〇年の三五%から二〇〇〇年には三八・三八%へと上昇した。都市部に住む独身女性の割合は四五・四〇%と、地方部の二五・五七%より高く、また、十二年以上の教育を受けた独身女性は四八・五四%と、一年から三年の教育を受けた独身女性(三二・九一%)より多かった。
 独身女性が多い州は、連邦直轄区とリオデジャネイロ州。離婚経験のある女性が最も多い州はサンパウロ州で、夫に先立たれた女性はミナス・ジェライス州が多い。都市別では、ジュシアッペ市(バイア州、五四・七四%)、サルヴァドール市(同、五〇・七%)などバイア州の市が多くを占めた。サンパウロ市では四四・一九%が独身女性。
 FGVの経済研究所ネーリ所長は、こうした結果は女性の職場進出が活発になったためと分析している。独身女性、離婚した女性、夫に先立たれた女性の所得は、結婚している女性のそれより六二%多い。既婚女性の七四%は夫が自分より年上で、平均寿命の男女差もあり、六十歳以上の女性の四〇%が夫に先立たれている。