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連警、汚職摘発に第一歩=情報局元職員ら4人逮捕

6月11日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】連警は九日、政界を揺るがせている郵便局汚職事件で本格的追及を始めた。とりあえず立件された四人を逮捕し、十五カ所を家宅捜査して書類やコンピューターなど証拠物件を押収した。
 四人はいずれもブラジル労働党(PTB)のジェフェルソン党首が告発した人物で、郵便局幹部と賄賂についての電話のやりとりが録音されている。そのうち一人はリオ州軍警の退役将校だが、国家情報局(Abin)に勤務していた時代に汚職を行っていたことが判明したことから、同局内に犯罪組織があるとして、連警は内部調査を行う。またその息子が下院議長の執務室に勤務していることから政界とのゆ着も合わせ捜査していくという。
 逮捕された四人の弁護団は、ジェファーソン党首が告発したのは、自分や政府への捜査の矛先をかわす狙いだと非難している。連警によると、事情聴取には三十二人がリストアップされており、捜査は始まったばかりだとしている。