6月10日(金)
日本の著名カメラメーカー、アサヒペンタックス社の最新型高級デジタルカメラ「istDS」が、写真家ノブオ・タカノさんを通してブラジルの邦字新聞二社に寄贈された。
十三歳でブラジルに渡り、現在は日本を拠点に活躍するタカノさんが邦字紙の話をしたことがきっかけ。「ブラジルのことで、お役に立てればこれほど嬉しいことはない。とてもいい機材。この機材で活躍していただければ」と語る。
先月五月に、東京のアサヒペンタックスギャラリーで著名カメラマンたちが「istDS」を使用した作品ばかりを集めた展覧会があったばかり。タカノさんも参加し、ブラジルで撮った作品を出品している。
タカノさんは八歳のときに、伯母がドイツから持ち帰ったカメラに魅了され、写真の道を歩んだ。父親の仕事関係でブラジルに移住後も、写真への情熱が消えることはなく、新聞社で写真の仕事を手がけ出した。
ファッション写真の魅力とりつかれてからは、雑誌「ヴォーグ・ブラジル」において日本人最初のカメラマンに。九〇年から活動の場を日本へ移し、「ノブオタカノ・スタジオ」を設立。ブラジルの色彩、奔放な環境の中で育まれた、鮮烈で独自な作風が注目を浴び、高い評価を受けた。
現在は東京のほか、パリ、ニューヨーク、サンパウロでも活動する。