6月8日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】自動車業界は五月、四月の落込みをはねのけて好調に推移した。生産は二一万三四〇〇台で、今年三月の二一万八六〇〇台に次ぐ史上二番目を記録した。今年一月から五月までの累計は九八万四八〇〇台で、昨年同期比一五・六%増だった。
輸出はドル安と高金利の悪条件が重なったにもかかわらず、八億九六五〇万ドルとなり、これまた三月の九億三七一〇万ドルに次いだ。しかし五月のみの単月では新記録となった。今年の累計は四〇億ドルに達し、昨年対比三五・四%の増加をみた。業界では当初五〇%増を予測していたがドル安が足を引っ張った形となった。また輸出は不透明な部分があるため、中銀はせめて基本金利の引き上げだけでも止めて欲しいと希望している。
国内販売も四月対比三・九%増の一四万三〇〇〇台と通常レベルに戻った。今年の累計は六五万一六〇〇台で昨年対比一〇%増加となった。
軽自動車の販売は六一万三〇〇〇台で、シェア別ではフィアット(二五%)、フォルクスワーゲン(二二%)、GM(二一・八%)、フォード(一二・五%)、ホンダ(三・八%)、トヨタ(三・四%)、ルノー(三・一%)、プジョー(三%)となっている。このうち一〇〇〇CCが四七・一九%を占め、車種ではゴル(一万四九七二台)、パリオ(一万二二八四台)、セルタ(一万二一八台)、ミレ(一万一二九台)の順となっている。今年の人気はガソリンとアルコールの両用燃料車で四九・五%を占めている。単一燃料車は四三・三%にとどまった。
同業界は今年の予測としては、生産が二三〇万台、輸出が八九億ドとでいずれも史上最高なり、国内販売は昨年対比七%増の一六〇万台と見ている。