アグリビジネス

6月8日(水)

 コカコーラの傘下企業でビアジ一族系列のソロカバ・レフレスコとセルトンジニョのエネルジェチカ・サンタエリーザは、清涼飲料水用の液体甘味料生産で三百万ドルを投じて合弁企業を設立した。液体甘味料は、飲料水製造で一工程を省く。サンタエリーザの創立者マウリリオ・ビアジ氏とレフレスコ・イピランガは四八年、コカコーラの下請け第一号として礎を築いた。
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 政府と農業生産者団体は十七日、米政府当局者と大豆について会合を開く。米側生産者へ補助金問題で善処がないなら、世界貿易機関(WTO)で争うという、険悪な雰囲気が予想されるという。米側は公共債務での便宜を止め、ブラジル政府に圧力を掛けるとしている。米代表は全員が新人で、これからブラジル農業の研究に入る。
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 穀類の国際相場下落で、中央西部と南部の土地価格が下がった。特に南部は大豆栽培に不向きとして、下落が大きい。いっぽう砂糖とエタノールの需要急増で、さとうきび用地は注目を集めている。サンパウロ州リベイロン・プレットから中央西部に向けてさとうきび栽培が広がっている。土地には農業生産者の命が宿る。土地を手放すのは、命を捨てるようなもの。
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 ブラジルのアルコール業界が、三六億ドルの外資投下で沸いている。五年以内に四十五カ所のアルコール精製所が建設される。六〇%はサンパウロ州の予定。サンパウロ州は生産コストが高くなるが、生産や販売、ロジスチック、港湾設備などのインフラが揃っているので便利だとされる。