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外務省研修OB会、新役員選任=――移民、出稼ぎ、日本語など――=定例会議で議論、報告書を=新会長に三田ルイスさん

6月7日(火)

 外務省研修OB会新役員就任式が、三日午後七時半から、広島県人会のサロンで行われた。一九六五年に始まったこの研修制度。今までにブラジルからは百十七人が研修生として日本に派遣された。当日は約六十人のOBが式に参加した。来年の定例会議で、移民、出稼ぎ、日本語継承問題などを議論し、意見をまとめ、報告書を出すという。
 初めに岩水政則前会長が「皆さんにサポートして頂いていい一年でした。外務省の研修制度ということで、総領事館の方とも良い関係が築けた。これからもよろしくお願いします」と挨拶した。
 同会は、二〇〇六年三月十七日から二十五日まで、ブラジルはもちろん、ペルーやメキシコなど南米から同じ外務省研修制度の研修生が約五十人集まり、会議を開く予定。二年に一回開催されているが、今回はベレンで行う。移民、出稼ぎ問題、日本語継承問題などについて話し合い、ここで出た意見をもとに一冊の報告書を来年七月に刊行する考えだ。
 三田修ルイス新会長は「この会議を今一番念頭に置いている。会議の目標はベレンが開催地なので、移民がアマゾンに入植し、その地域がどう変わってきたかについて意見を出し合うこと。ブラジル以外から来る学生にアマゾンを見せてあげたい」と話した。
 在サンパウロ日本国総領事館の丸橋次郎首席領事は「新役員に就任された方々、おめでとうございます」と挨拶し、「ルーラ大統領が訪日したことは成功でした。日伯二十一世紀評議会が設立されたことは、今後の日伯関係を決める重要なカギを握っている。この訪日で生まれた可能性を大きく育てるために、我々も協力していきましょう」と呼びかけた。
 新役員は次の通り。会長・三田修ルイス、副会長・木多喜八郎、第一書記・上園ライムンド、第二書記・桂川富夫、第一会計・本田イズモ、第二会計・木原アルマンド、文化担当・山田レナト恒靖、留学担当・柳田コウジ。