6月7日(火)
一日から五日まで、サンパウロ市EXPO・CENTER・NORTEで開かれ、十数万の来場者を迎えた州観光局主催の「観光EXPO」。開催期間中には、ルーラ大統領を始め、アウキミン州知事、セーラ市長らも会場を訪れ、全伯百十一地域の観光地が紹介された。その目玉のほとんどが、自然の景観や海岸の美しさをアピールするなか、一線を画した「日本移民観光ルート」。コーディネーター役を務めたレジストロ市の近岡マヌエル観光経済局長は、「多くの人が関心を持ってくれたようだ」と手応えを話した。また、二から四日には、サンパウロ市サンルイス・イベントセンターでサンパウロ州の観光地を紹介するイベントがあり、イタペチ日本人会が参加した。
イグアッペ、レジストロ、セッテ・バーラス、ジュキア、ミラカツー、ペドロ・デ・トレード、イタリリの七市にまたがる日本移民ゆかりの地域を紹介するコーナーでは鳥居や兜を展示、レジストロ産のお茶のサキーニョも配られた。
四日の時点で、パンフレット一万枚を配布。「途中でなくなっては困るので、五日の分を少しとってあります」と、近岡コーディネーターは話した。
レジストロ日伯文化協会の太鼓グループが迫力の演奏で来場者の足を止めたほか、ノートパソコンで桂植民地への道、KKKK,旧ジュキア・サントス線の駅などの映像を紹介。「イラッシャイ!」と、日本語で呼びかけた。
「皆、関心を持ってくれたようです。リベルダーデの紹介と思った人もいましたけど」と笑う近岡コーディネーターによれば、イグアッペ、カナネイア、パラナグアの三つの都市を結ぶ連絡船が今年中に就航する予定。
「移民ルートと連動させて、数日間、滞在しても飽きない」ほど、地元に観光客を誘致したい考えだ。