6月4日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】ペルナンブッコ州で二日、集中豪雨が襲い二十人が死亡、二人が行方不明となった。レシフェ市をはじめとする近隣地区では市が非常事態を発令して警戒を呼びかけた。
ジャボアトン市の国道二三二号線で午前十時半、ワゴン車が川に転落、運転手を含む、乗り合わせた十六人が濁流に呑み込まれて死亡した。十六人はインジオで、レシフェ市での健康診断を終えてジャトバ市の居住地に戻る途中だった。車は保健財団の所有で、豪雨で視界が利かなくなり、ハンドルを切り損ねて川に転落したものと警察はみている。
犠牲者の中には子供四人も含まれている。ただ一人の生存者の男性(47)は、転落と同時に濁流に混じって泥土が車内に入り込んで身動きがとれなかったとした上で、どのように車から出たか覚えておらず、気がついたら川渕の草にしがみついていたと語った。救出作業に駆けつけた消防士の一人も濁流に呑まれ死亡した。レシフェ市内では土砂崩れの下敷きになって二人が死亡、また農地帯では浸水で二人が行方不明となっている。
同州では一日と二日で、降雨量は一七三ミリとなり通常の月平均の四四・五%増を記録した。五月の降雨量は平均の五二%増だった。