6月4日(土)
テーラ・サイトの報道によると、二日午後サンパウロ市ラッパ区内の自宅マンションで、年金生活者、日系女性シゲオ・オカヤマさん(57)がマンションの隣人に強姦された上、ナイフで殺害された。容疑者ジョゼ・カルロス・ヴィエラ・ソブリーニョ(36)は犯行直後に逮捕された。同容疑者と被害者は三十年以上の面識があったという。
事件が起きたのはラッパ区コルコバード街のマンション「コンジュント・セントラルパーク・ラッパ」。オカヤマさんはマンション三階の二十五号室、ジョゼ容疑者は二十七号室に住んでいた。オカヤマさんは一人暮らしだった。
サンパウロ市第七警察によると、ジョゼ容疑者がオカヤマさん宛てに品物が届いているように装って被害者を自宅に連れ込み、殺害したという。
容疑者はこの日、被害者宅に掃除婦が来ていたことに気づかなかった。容疑者は被害者宅に一人で入って部屋まで行き、十五分後に出てきた。これを不審に思った掃除婦が容疑者の部屋まで追跡すると、階段の降り口に血痕を発見。それをたどると二階にオカヤマさんの遺体が投げ出されていた。
「被害者が階段で死んだように見せかけようとしたのだろう」と警察ではみている。事件を知ったサンパウロ総領事館でも被害者の素性を調べている。