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東洋系のおかげで=リオよりも低い?=サンパウロ州民の貧困指数

6月3日(金)

 【エスタード紙1日】東洋系の存在のおかげで、サンパウロ州がリオ州より貧乏になることを防いでいる!?――というIPEAの調査結果が出た。
 白人と黒人の〃貧乏指数〃だけを比較すると、リオ州よりサンパウロ州の方が高い指数(貧乏)になるが、「nissei」(二世)ら東洋系が入ることで、パウリスタの豊かさに軍配があがるという。
 サンパウロ州の白人における貧困層はわずか一二・七%で、黒人だと二倍の二五・五%に跳ね上がる。リオ州の場合、白人一二・三%が貧困層で、黒人は二四・八%とサンパウロ州よりも数値が低い(貧困層が少ない)。
 ここで黄色系の東洋人が登場することで、逆転する。白人と黒人の数値に黄色系を入れたサンパウロ州の貧困層は全体の一六・一%のみ。対するリオ州には東洋系が非常に少ないので、サンパウロ州を上回る一七・五%となる。つまり東洋系がいるから、リオ州より貧困指数が低くなるというわけだ。
 同調査における貧困層とは、一家族中の一人当たりの収入が、月に半最低給与以下の人。一般論として貧困層は黒人に多く、この特徴は南部や南西部に顕著だという。
 サンタカタリーナ州の貧困白人層は全伯最下位で、一〇・三%(全国平均は二〇・五%)。黒人は二六・四%(全国平均は四四・一%)で、白人の二倍の数値となっている。
 北東部の場合、貧困層は極端に多い。例えばアラゴアス州は六二・三%、マラニョン州で六一・二%であり、白人と黒人の間に顕著な格差がないのが特徴だ。