6月2日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】世界タバコ禁止デーの三十一日、各地で禁煙キャンペーンが展開された。リオのコパカバーナ海岸では三百におよぶ十字架が立てられ、喫煙がもとで発病する病気の名前が貼り出された。ブラジリアでは国会前で、ガイコツの仮装をした一団が大きなタバコの模型を吸いながら立てられた十字架の間を練り歩き、レシフェ市ではボランティア一団が地下鉄で喫煙の害を説明したパンフレットを配った。
保健省のデータによるとサンパウロ市内の喫煙者は十四年間で三七%減少したという。一九八七年には人口の三六・二%が喫煙していたのに対し、〇一/〇二年には二二・六%に減少した。十五歳から五十九歳までの二千百三人を対象に調査したもの。それによると〇二年には男性の二五・五%、女性の一九・八%が喫煙者だが、十四年前にはそれぞれ四一・八%、三〇・六%となっていた。全国的にこうした減少傾向にあるが、減少の原因として公の場での禁煙などの政府規制と、健康に関するタバコの害の宣伝が功を奏していると指摘している。
コスタ保健相は全国の公的医療機関で禁煙活動が行えるよう体制を整え、禁煙希望者への支援や、ニコチン入りチューインガムの配布を行うとの姿勢を示した。