6月2日(木)
文協五十周年記念事業の一環として、美会(砂古友久・小田エルザ合議運営、金子謙一指南役)が一般公募をかねて主催する第一回美展(文協後援)の審査が、二十一日に行われた。審査委員は金子兼一、ファンギ、三浦義幸、中島岩雄の四氏。出品者は無鑑査を含め七十三名だった。
金賞に入選したのは酒井マチ子さん(サンパウロ美術大学出身)の『コンスツルソン(建造物)』。横一メートル、縦一.・五メートルの大作だ。
銀賞入選者はミルトン高田さん、江坂雅雄さん。銅賞は比嘉アウグストさん、ヂルセーア・マウンフォルテさん、サンドラ・ラパージェさんが入選した。
また、脇坂グラシエラさん、アデリーナ・ベルナルヂーノさん、深川京子さん、二階堂ヒトシさん、リジア・フレグナーニさんが佳作に選ばれた。
以前は抽象画が中心の展示会が多かったが、二〇〇一年から二〇〇三年まで具象画展が三回、文協で開催された。しかし去年は開催されず、「せっかく絵を描いても発表する場がない。もっと発表しやすくするために場を提供しよう」という意向で美会が結成された。
「美会は一人ひとりの独自性を大切にしている。そのため個性のある作家が多い」と金子氏は話した。
美展のイナグラソンは七月六日(水)午後七時から行われる。以降十六日までは午後一時から六時まで。土、日曜日は午前十時から午後六時まで開場される。