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「麻薬は自由化すべき」=ジル文化相が問題発言

6月1日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】ジルベルト・ジル文化相はリオ市で三十日、「当局は麻薬を自由化すべきだ」と発言して話題を呼んだ。フォーリャ・デ・サンパウロ紙主催の討論会で発言したもので、それには法による統制と管理が必要だと説いた。麻薬の自由化により麻薬密売組織が潰減することで、凶悪犯罪が減少するとの見方を示した。
 同文化相は歌手で、ミュージシャンの多くが麻薬に手を染めるように、麻薬を愛用していたのは衆知の事実。一九七六年に麻薬不法所持で逮捕されて世間を驚かした。この時の裁判で、「麻薬愛用は悪いと思っていない」と言い切った。討論会でこれに触れると、十二年前の五十歳の時に麻薬の常用から足を洗ったと答えた。
 いっぽうで予算の供出を渋っていることに日頃不満を表明している同文化相は、またもパロッシ財務相を非難し、経済ばかりに目を向けて文化をないがしろにしていると攻撃した。