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5月26日(木)

 弁論講座の宮原先生、ある政治家の選挙運動で後援者たちに、どうしたら効果的な応援のスピーチができるかを教えたことから現在の活動が始まったらしい。簡単な挨拶でも日語とポ語では形が違うので、基本形を覚えておくだけでもだいぶ違うだろう。
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 先日夕方、一通の手紙を持ったモレーナに呼び止められた。内容を簡単にポルトガル語で、説明してほしいとのこと。「航空券は大して高くないので、気にしないで。ビザの手続きを始めてほしい。日本語の勉強を始めたらいいと思うよ」などと日本語で綴られていた。ブラジル人女性に、漢字混じりの手紙を送付。拙い書き方のような気がして、腑に落ちなかった。相手は日本のビジネスマンで、ブラジル出張中に知り合ったらしい。この女性本人は、行く気満々なのだが……。
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 イタペチの「柿と花の祭り」業者バザー会場に高野書店が出店していた。「異色」という言い方がぴったりで、目立った。客が立ち止まって辞書類や雑誌を見ている。サンパウロから出掛けた人たちのようだ。地方ほど世代交代がすすんでおり、総体的に日本語の本には縁遠くなっている。日系人の一大集団地であるモジにも日本書籍専門店がない。高野書店は、地方で、サンパウロに多い比較的高齢の日本人一世にサービスしている感じ。