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待ち時間は15分まで=新条例で銀行に義務付け=サンパウロ市

5月25日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】銀行内での応対の待ち時間は十五分を超えてはならない―。サンパウロ市の新しい市条例を知らない人が意外と多い。新市条例は今年一月二十日に市議会で承認され、五月二十三日に施行された。
 それによると待ち時間は、平日は十五分、連休の前日と翌日は二十五分、市公務員の給料日は三十分となった。さらに待ち時間を計るため銀行内にタイムカードの設置を義務づけた。これに違反した銀行には五六四レアルの罰金が科せられ、回数が増える毎に倍額となる。利用者は区役所あるいは電話156番で違反を通告できる。
 区役所によると利用客の苦情が絶えないことによる措置だとし、人件費削減のため銀行が利用客に迷惑をかけてはならないとしている。サンパウロ州内では三百十市が時間に差はあれ、この市条例を適用しているという。いっぽう国内銀行連盟では、こういう規制は国の法律でしか適用されない性質だとした上で、これまで百件の無効訴訟をしているが、いまだ判決がでていないとしている。当然今回もも提訴する姿勢を見せている。