5月24日(火)
リベルダーデ区公安市民協議会(CONSEG=福井ミウトン会長)の第十八回定期総会が、十七日午後七時半からサンパウロ市の東洋会館で行われ新執行部が選任されると共に、最近の治安状況などに関する住民からの要請が次々に行われた。
最初に新執行部が拍手で承認。二期目(二年任期)となった福井会長が代表して、「環境に関する問題は依然大きい。大学、団体、個人含めて、たとえ小さな窃盗や強盗であっても警察に届け、統計上の治安状況と実際のそれを近づけるように協力してほしい。治安改善のために、コムニダーデを挙げて犯罪登録するようお願いしたい」と呼びかけた。
第五警察のジルマール・ベッサ所長は、昨年頃は月平均の窃盗届出が百七十九件だったが、今年は百十件と減少したと報告。加えて以前は、同署内拘置所には二百三十人もの未決囚らがおり、時折集団脱走を図るなどの問題が起きていたが、現在は全員を他に移送し、安全になっていると成果を強調した。最後に「我々の抱える最大の問題は給与の低さだ」と総括した。
続いて、住民代表らから治安や環境に関する苦情が寄せられた。
タグア街でバンカを経営する日系女性は、四月二十四日未明に泥棒が侵入し、中にあったDVDやCDなどの高額商品をごっそり盗まれたと報告した。同様の犯罪がペドローゾ街、コンセリャイロ・フルタード街、シケイラ・カンポス街など近隣のバンカでも立て続けに起きていると警告した。
同女性は「特に週末のサンジョアキン街は危ない。車の窓ガラスを割って中の物を盗んだり、歩いている人の後ろから忍びよって携帯電話を奪って逃げる姿を日常的に見るわ」と語り、「車で通り過ぎるのでなく足で歩くパトロールや、夜間の監視を強化してほしい」と要請した。
また、サンジョアキン街住人代表から、不法侵入者が集団で住みついている旧カンポス・サーレス校前にゴミ集めのリヤカーが何台の停められ、歩行者や通行車に支障をきたしている件や、同校前は高い街路樹が茂り、昼なお暗い状況で、早急に枝を切ってほしいとの声があげられた。
その他、リベルダーデ広場近くのガルボン街にあるバンカが歩道を塞いでおり「適当な場所へ移せないか」、「街灯が足りない」「歩道や道路の穴の補修を急いでほしい」などの要請があった。参加者約三十人は約二時間、熱心に話し合った。
新執行部は次の通り。▼会長=福井トシヒコ・ミウトン▼副会長=セウヴァ・マラ・シゲル・テレイラ▼第一書記=マルコス・デ・アギアル・トファロ▼第二書記=ミツコ・クマ・トミイタ▼コムニダーデ担当理事=高木ダニエル▼▼政府関係理事=アジウソン・ペレイラ氏ら。