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コチア農学校で学んだ研修生ら=OB会を立ちあげ―パ国、社会貢献の基盤として―

5月21日(土)

 サンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校で研修を受けたパラグァイの若者たちが、OB会を立ち上げる。研修で得た知識や経験を自国の農業振興に効率的に役立てるため、自分たちが組織を作って、相互の連係を保ちながら行動することが重要であることを認識したもの。
 コチア農業学校における農業研修は、メルコスル加盟四カ国を対象に二〇〇〇年六月に始まった。実施しているのは、オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)で、米州開発銀行(本部・ワシントン)の無償資金協力を得たプロジェクトだ。現在はチリ、ペルー、ボリビアの研修生を含む約五十人の男女が合同で研修に励んでいる。
 パラグァイは最初から参加している。パ国での研修生の選考はオイスカ・インターナショナル・パラグァイ総局(高倉道男会長)が担っており、これまでに四十七人を派遣している。その中の二人は、二〇〇四年に日本での実技研修を終えて帰国し、今年の四月には三人目のパラグァイ研修生が訪日している。
 アスンシオンからの連絡によると、去る三月五日、市内にある北海道会館(通称・はまなすセンター)で研修生OBたちの初会合が行われ、十七人が参加して旧交を温めた。日本での研修を終えて帰国したばかりの二人も出席して「日本での現場研修は予想以上に厳しかったが、受け入れ農家の厚意で落後せずに最後まで頑張ることができた」とユーモアを交えながら報告をして仲間たちの喝采を受けた。
 会合を側面から支援したオイスカ・パラグァイ総局の高倉道男会長や笠松エミ前会長らの激励を受けたOBたちは、効率的に社会貢献をしていくためには自分たちの団結が重要であることを自覚し、六月四日に「オイスカ研修生OB会」を結成することを決めた。意欲を持った若者たちの活躍を期待したい。