5月19日(木)
パロッシ財務相は十七日、通貨政策委員会(COPOM)の基本金利決定を前に、緊縮政策が効果を表しつつあると述べた。財政政策は均衡優先と資産強化を図り、大衆迎合はないと戒めた。金利の三分の一を先払いとする委託クレジットの振興に政府がてこ入れするという噂を財務相は否定した。金利引き上げは、インフレが年間七%を超過する場合にあるという予測。それは電気料金にかかっている。
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ブラジル海軍の航空母艦サンパウロで十七日午前十時半、グアナバラ湾沖二十キロの海上で訓練中に爆発事故が発生した。乗組員一名が死亡、十名が負傷。海軍省の発表では、ボイラーに接続する艦載機離陸用の高圧管が外れたもの。同艦はミナス・ジェライスの代替に、フランスから購入し改修されたもの。
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サンパウロ市サンタ・セシーリア区で十六日夜、十人の子の母親が五人を殺害し、自殺しようとしたが失敗、殺人未遂の疑いで逮捕された。助看護師のバリーオス容疑者(47)は、九歳から十六歳の息子三人と娘二人にビタミンと偽って鎮静剤を大量に飲ませた。大学から帰った息子が、様子のおかしい兄弟と母親を発見し救急通報。子どもらは昏睡状態に陥ったが全員無事。同容疑者はうつ病を患い、二年前にも自殺未遂を起こしている。
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サンパウロ市地下鉄セー駅で十七日午前十一時ごろ、ジャバクアラ行き列車の混雑する車内で、ドアが閉まった直後に男がナイフをカバンから取り出し、男性二人を襲った。顔と首を切られた二人は、病院で手当てを受けたが命に別状はなし。車内は一時パニック状態となり、逃げようとした乗客三人が転んでけがをした。駆けつけた駅の警備員に取り押さえられた犯人の男(34)は、殺人と殺人未遂の前科があり、赤い服を着た人間を殺したかったと支離滅裂なことを話している。