5月18日(水)
コロニアの行事での乾杯の音頭。やはり、一頭地を抜いているのが、援協の和井武一名誉会長だろう。亀の甲より年の功。笑いを誘い、和やかな雰囲気を醸す名人だ。十六日に開かれた総領事夫妻の送別会では、喉の調子が悪いと辞退、酒井清一会長がピンチヒッターを務めたが、これがなかなか。話す内容というより、タイミングや表情、動作が絶妙。和井名誉会長が努力型なら、酒井会長は天才型か? この二氏とはタイプが違うが、発声とダンスの達人、坂和三郎副会長も後に控えており、援協は役者ぞろい。
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コチア青年の還暦・古希合同祝賀会。古希が六回目ということは、第一回目の該当者は来年七十七歳。喜寿だ。還暦・古希・喜寿合同祝賀会になるのだろうか。きっと米寿も白寿も元気で迎えるだろう。いつまでも「青年」だもの。
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憩の園で十四日、運動会があった。以前は、屋外のゲートボール場が会場になっていた。昨年から、要介護棟のサロンに移された。体の弱いお年寄りが着実に増えており、けがをしたら困るという心配があるからだそうだ。医学の進歩などで、人間は長生きになった。健康長寿は難しい。要介護棟の入所者数は、約六十人で満員。予備軍が一般・半介護棟で待機している。自立者の入居は結構あるようだ。寝たきりの高齢者がいきなり要介護棟に入るのは、ちょっと無理かも。
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岩手県の地酒「南部美人」の製造部長がさきごろ来伯して、ブラジルでの売れ行きに気をよくしている旨の話があった。量的にはけっして多くないのだが、今後に備えたリップサービス(おせじ)もあったのだろう。ところで、サンパウロの食料品店の棚にならぶ日本酒は、おおむね製造後時間が経ち過ぎている。賞味期限内なのだろうが、古いのだ。売る側も買う側も、あまり気にしていないせいだろうか。