5月14日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】政府は十二日、医薬品補助プランの緊急動議案を国会に提出した。医薬品を値下げして、同製品は一率の価格とした上で、値下げ分は政府が肩代わりする。
対象は個人開業医や保健プランの医師にかかっている患者で、糖尿病と高血圧向けから始める。統一保健システム(SUS)と呼ばれる公立無料診療所に保健省が医薬品を買い上げて安値で配布していることから、これを一般にも適用しようというもの。
SUSの価格と比し、薬局の値段は倍以上となっている。SUSを利用しない糖尿病などの患者は一一五〇万人いるとされている。予算は貧困撲滅基金から出され、今年に一億五〇〇〇万レアル、来年は三億レアルが見込まれている。
コスタ保健相によると、効用が同じ薬が二十種類あれば、安い価格の四品の平均値を統一価格として設定する。これらの品目を医師と、認可を受けた薬局に配布して価格を徹底させるとしている。国会で黒星続きの政府だが、この緊急案が国民への恩典であり、早期に承認を受けて実行に移す構えを見せている。