5月13日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】サンパウロ州保安局は十一日、サンパウロ市南部の高給住宅街を荒らし回っていた強盗団七人を逮捕した。一味は今年に入り三十軒の住宅に押込み強盗を働いたとみられている。隠れ家から盗品と見られる大量の貴金属類、電気製品、麻薬五十グラム、ピストルと自動小銃を押収した。また一味は盗んだ金で新車の自家用車二台を購入していた。
一味はグループに分れて行動、犯行の手口は同一だった。まず一人が塀を乗り越えて侵入、番犬に毒物入りの食べ物を与えて殺す。その後、庭やガレージで家人が出入りするところを拉致して門を開けさせて仲間を引き込む。屋内に入り目ぼしい物を旅行かばんに詰め込んで逃亡する。その際、家人に暴力を振うのが常で、ある被害者は幼児にピストルを突きつけられ、殺すと脅かされて現金や宝石を手渡したという。
サンパウロ州保安局では今年に入り、マンションや住宅の押込み強盗が急増していることから、至上命令のもとで犯人逮捕に全力を挙げている。マンション強盗団の一味は十人から十五人で行動することから、今回逮捕した一味はほんの一部とみて、さらに捜査を強化している。