5月13日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】ユネスコの発表によると、ブラジルでの銃器による死亡率は人口十万人当たり二十一人で、世界ランキングではベネスエラに次いで二位の高率となっている。年間三万五千人から四万人が殺人、自殺、暴発事故で命を落としている。
世界五十七カ国のランキングのトップはベネズエラ(十万人当たり三四・三人)、三位以下はプエルトリコ(十九・三人)、ウルグアイ(十三・九一人)。エクアドル(十三・三九人)、バハマ(十二・九六人)、アルゼンチン(十一・四九人)、米国(十・二七人)、ベリゼ(九・〇九人)、パラグアイ(八・二六人)、パナマ(八人)、メキシコ(六・六九人)となっており、上位十二カ国中、中南米諸国が八カ国を占めている。
ユネスコの調査の目的は、校内暴力を防止することにあり、この調査をもとに各国政府に武器取り締まりを促すとの意向を示している。ブラジルでは一万人の学生を対象に調査したところ、三五%が学校で武器を所有している学生を見かけたと答えた。ユネスコのブラジル代表は「武器を持った学生相手に教師がまともに教育できる訳がない」とし、銃器所持規制の早期法案化を提唱している。