5月12日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十一日】ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団は十日、四月の総合物価指数(IGP―DI)が〇・五一%を記録したと発表した。三月の同指数は〇・九九%で、四月の値は前月比で大きく低下。三月に一・一四%だった卸売物価指数(IPA)は、農産物価格が一・六〇%のデフレとなったことも手伝い、四月に〇・三三%にまで下がった。
総合物価指数は市場の予測よりも低くなった。中央銀行の週報フォーカスによると、四月の指数は〇・八〇%と予想されていた。
「四月の総合物価指数の低下は、三月の収穫減を理由に急騰していた卸売物価指数が低下したことを主因に説明できる。またドル安も工業部門の原料価格低下に貢献し、今回の結果につながった」と同財団のクアドロス経済分析部長は述べた。
卸売物価の上昇が緩めば、消費者物価の上昇圧力も今後弱まるとみられる。消費者物価指数(IPC)は三月の〇・七〇%から四月には〇・八八%へと上昇した。十一日には四月の広範囲消費者物価指数(IPCA)がブラジル地理統計院により発表され、この指数が低下すれば、基本金利の引き下げも期待される。
対ドルレートは十日、一ドル二・四七レアルとわずかに上昇したが、今月に入って二・一七%、年率では六・七八%下落した。この傾向が続けば、五月のインフレ指数にも好影響が及ぶと関係筋はみている。