5月11日(水)
ブラジル産果物の輸出促進協会(IBRAF)は、東ヨーロッパやアラブ、東南アジア諸国などからの物産展参加者と経済使節団員に航空券やホテル投宿が当たる抽選券を配布する。仏系スーパーのカルフールが行った果物輸出キャンペーンにならったもの。同スーパーは二〇〇四年に五千八百万ドルを輸出。〇五年は一億ドルを目標とした。IBRAFは果肉入りジュース輸出が〇四年に四億五千万ドルに達したことで、〇五年には五億五千万ドルを目指している。
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ルーラ大統領は胃炎だが、コーヒーはやめられないという。ここ一番にコーヒーは欠かせないと述懐する。この気付け薬の輸出目標を〇五年は三十億ドルにするよう命じた。ブラジルは原料輸出を卒業し、加工コーヒーに専心するよう求めた。ドイツのようなコーヒーの木が一本もない国が、世界一の加工コーヒー生産国とはけしからんと大統領は憤慨。農相にはコーヒー相場の安定システム構築を命じた。
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サンパウロ州さとうきび加工協会(UNICA)は、ブラジル中央、南部のさとうきび生産が、干ばつにもかかわらず三億四千五百万トンに達し、昨年比四・九%増で記録を更新したと発表した。天候が順調ならば七%増と予測。作付面積は、昨年比で五・七%増えている。干ばつのために面積当たりの収穫量は、二・三%落ちた。UNICAは、作付面積や作況を宇宙センター(INPE)の協力で計算。
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ポルトガル系企業のモッタ&フェルナンデスは〇四年、バイア州西部で綿栽培を始めた。五月は初回の収穫だが、予想を超える出来栄えだという。同社はポルトガルで紡績会社を経営、ブラジルで原料を生産し原価削減と品質向上を図る計画。同社はブラジル進出に先立ち、アフリカも選択肢にあったが、経済的に安定している当国を選んだ。同社は二年後、ビクード社に次ぐ綿王国を築く予定。