5月7日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】下院議会で五日、下院議会が選出する司法審議会のメンバーに、サンパウロ州法務局長官で、州立未成年者支援財団(Febem)総裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス氏が選出された。
選出後、政府関係者はサンパウロ市タトゥアペ区の更生施設で四日に発生した暴動の最中に、モラエス氏が選挙に参加していたことを批判した。政府が推薦していた法務省司法改革局のセールジオ・レノー長官は百五十四票を獲得したが、百八十三票を得たモラエス氏に敗れた。
また同日、下院議会が選出する検察審議会のメンバーに、カヴァウカンチ下院議長と関係が深いフランシスコ・マウリーシオ・アウブケルケ氏が賛成二百九十四票で選出された。司法審議会メンバーの就任は六月三日に予定されている。
この結果、政府は下院議長選に続いて下院議会で再び敗北を喫し、審議会メンバーに政府の息がかかった人物を送り込むことに失敗した。投票は無記名で行われたため与党議員の造反が容易くなり、今回の結果につながったとみられる。
バストス法相は四日、アウブケルケ氏が司法審議会メンバーへの候補を取り下げて検察審議会に回り、進歩党(PP)がレノー長官に投票するよう下院議長に要請したが、PPは野党の自由戦線党(PFL)とブラジル社会民主党(PSDB)と交渉を行い、モラエス氏支持を約束していた。