エキスポヴィニスというワイン見本市に行った。
世界中からの百を超えるブースに感動。味も色々だが、言葉も色々。
「そのブランコを試したい」と言えば、白髪のイタリア紳士が、「ビアンコ!」と陽気に白ワインを注いでくれ、何か聞き取りにくいポ語を話す女性だなと思えば、そこはポートワインのコーナーだったりする。
「まるで世界旅行してるみたいだね」と同行の記者。目と歯をチント色に染めながら、オージー相手に「サンキュー」、チリのボニータには、「グラシアス!」とご満悦。各国の立ち飲み酒場をハシゴしているような感覚を楽しんだ。
味蕾が完全に麻痺した頃、シャンパンで口を洗い、会場を後に。帰りに寄ったレストランでセルヴェージャをゴクリ。
「ゴストーザ、ネ!」。ウェイトレスのモレーナがにこりと微笑んだ。 (剛)
05/5/6