5月5日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】保険会社各社は一九九九年以前の保健プラン加入者に対し、大幅な値上げを適用する動きを見せている。一九九九年以降の加入者に対しては保険法で上限一一・七五%の値上げが定められているが、それ以前の加入者には規定がなく、各社の選択となっている。
しかし昨年、各社が旧加入者の大幅値上げを試み、最高で八〇%を打ち出した会社があったため、社会問題となり、保健省が介入して結局一一・七五%の一率値上げでケリがついた。今年も同じ問題が再燃する訳で、コスタ保健相はこれに先がけて政府指針を各社に伝えるべく準備中であることを明らかにした。
同相は、医療現場の維持費や医療費の値上がりは認めるが、会社運営のための維持費の値上げは認めないとしている。このため二〇〇三年から〇四年、〇四年から〇五年までのコスト計算を見直している。また同相は値上げにつき、「大統領も深い関心を寄せている」とした上で、逐一報告していることを明らかにした。
値上げを画策しているのは、ゴールデンクロス、スルアメリカ、イタウー、アミル、ブラデスコの各社。インテルクリニカを吸収したABCは一一・七五%の値上げを実施した。