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東西南北

5月5日(木)

 亜国政府がブラジルの外交政策に不快感を表明したことでアモリン外相は三日、懐柔策を検討するとG20連絡会議が行われたパリで語った。政府は亜産原油や小麦粉の輸入を増やし、社会経済開発銀行(BNDES)からの投資を増額して両国関係の改善を図る意向だ。時間が過ぎれば消える煙とした二日の強腰姿勢とは、打って変わった発言となった。対亜外交はまず聞くこと。亜政府が何か提案する時は爆弾発言が通例という。
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 八歳から十四歳の子供四人が二日夜、サンパウロ市リベルダーデ通りで女子大生を襲って携帯電話を盗んだ疑いで補導され、子供らから盗品を買っていたとみられるタクシー運転手とバールの店員が逮捕された。四人はシャツの下に銃を隠したふりをし、またガラスの破片を手に女性たちを襲っていたという。三日朝、三人は施設に送られたが、数時間後に再び強盗を働き補導された。
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 サンパウロ市西部ジャラグアー区とヴィラ・アナスターシオ区の養老院二カ所が二日、匿名の告発の後、運営に不適切として閉鎖され、職員五人が逮捕された。現場は不潔で看護人もおらず、多くの高齢者が床に寝かされ、食事を提供されていなかったという。
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 サンパウロ州プライア・グランデ市で三日、女性軍警がケンカの後、夫を射殺。容疑者は事故と主張。
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 現政権が始めた国公立大学の全国学力試験(ENADE)で、〇五年は半分以上の学生が予想以上の成績を収めたと教育省が発表した。ENADEは、一般過程と専門課程の二部からなり、初年度と最終学年で行われる。学生は専門課程の勉学にはそこそこの成績を得るが、実地にも適応できるかどうか見るのがこの試験の目的と教育相はいう。優秀な学生は最低賃金の十倍の所得がある家庭、両親が大卒の場合が多い。