ホーム | 日系社会ニュース | 内山図書館=7日に開館=松柏・大志万

内山図書館=7日に開館=松柏・大志万

5月5日(木)

 【既報関連】松柏学園(川村真倫子園長)・大志万学院(川村真由実校長)に七日、内山勝男記念図書館がオープンする。サンパウロ新聞編集主幹だった故内山勝男さんの蔵書が同校に寄贈されたことがきっかけ。二日の記者会見で、川村真倫子園長はその経緯を説明し、「学校の子供のためにも、ブラジルをよくするためにもよいと思って受け入れを決めた。どうやって続けていくかが難しいところです」と語った。
 図書の記録をデータベース化し、インターネットのサイトを通して図書館を手助けするのは宮村秀光さん(学園父兄会会長)。「動く図書館、生きている図書館を作るのが夢です。空間だけが図書館でない。インターネットを通して遠い所にいる人も利用できる新しいつながりを作りたい」と意欲を見せた。
 図書館には内山さんが所有していた約三千冊に上る書籍のほか、内山さんと松柏・大志万との仲介役を担った渋谷信行さんが寄贈した約八百冊の本も納められる。
 七日にオープンするものの、分類やラベルの貼り付けをする作業はこれから何カ月かかかると見られる。サンパウロ人文科学研究所元所長の宮尾進さんや、日本文化連盟講師で司書の柳紘子さんらの協力で図書館運営の基盤が作る。一冊ごとに紹介文を書き写真を撮るなどの作業はボランティアを頼み、図書館の運営は寄付やインターネットサイトでの広告費でまかなう予定だという。