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ルーラ大統領=金利以外の方法検討=インフレ抑制で過ち認める

5月3日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】大統領就任後初めての共同記者会見が二十九日、プラナルト宮で一時間二〇分に渡って実施され、ルーラ大統領は十四に上る記者の質問に答えた。その中で大統領は、高い金利レベルについて快く思っておらず、インフレ抑制に金利引き上げ以外の別の方法を、財務相、中銀総裁とともに検討していることを明らかにした。
 大統領は三日前に「重いお尻を上げて」もっと金利の安い銀行を探すよう国民を批判し、論議を生んだばかり。金利以外の新たなインフレ抑制策について具体的発表は行わなかったが、二〇〇六年の大統領選に向けた「試験的」なものや、現行の経済システムをおびやかすものであってはならないとした。また、中銀の独立化についての質問に対しても、大統領は明答を避けた。
 現政権の犯した、三つの最大の過ちを問われた大統領は、「金利をインフレ抑制の唯一の方法にしてしまっているのは間違いだ」と述べ、「非常に多くの正しいことを成して来た政権に過ちを見つけるのは難しい」とした上で、道路整備への投資の不足、下院議長選挙で現議長の選出を阻止できなかったことの二点を指摘した。
 冗談も交わり和やかな雰囲気で進んだ記者会見だったが、国民の生活向上を期待されて選ばれたのに、予算のほとんどを債務支払に向けてよく眠れるのかとの質問には、「あいにく魔法の杖は持っていない。生まれ変わって再び政権を握った暁には、みんなが大儲けできるよう魔法を使いたいものだ」と不快感をあらわにした。