5月3日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】司法審議会の来月発足を控え、六日までにメンバーが発表される。司法審議会(CHJ)のメンバー十五人、検察審議会(CNMP)十四人が連邦最高裁により指名される。いずれも法衣をまとったことがない司法関係者、弁護士、上下院議員で占められる。
これまで裁判所や検察庁は外部の立ち入り禁止の聖域だったが、昨年十二月に国会の承認を得て審議会発足となったもの。二〇〇三年にルーラ大統領をして「裁判所はブラックボックス」だと言わしめたが、これで初めて外部の人間が介入してブラックボックスを開けることが出来るようになった。
審議会の最大の狙いは、時間がかかりすぎる訴訟の審理を簡素化することにある。司法相によると、州判事一万一千人、連邦判事一千四百人、労裁判事二千六百人が存在し、〇三年に一千百万件を審理した。平均で判事一人につき一千百件を担当したことになる。バストス法相は「司法改革の第一歩だ」と手放しで喜んでいる。