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日本人研修生の歓送迎会=鹿児島県人会和やかに

5月3日(火)

 鹿児島県人会(天達市雄会長)は、去る四月二十三日、同会会館で農業研修生、日本ブラジル交流協会生、チャレンジ・ブラジル研修生の歓送迎会を行った。天達会長は席上「女子研修生はかなりの成長ぶりがうかがえる。帰国したらそのうち、結婚すると思われるが、ブラジル人の心の美しさを忘れることなく、楽しい家庭を築いて下さい。また、着伯したばかりの研修生は早く社会に融け込んでアミーゴをたくさんつくって下さい」と励ました。
 催しには、ブラジル・ダイドウ商事(園田昭憲代表)が資金援助し、鹿児島県国際交流課、鹿屋市、および県人会の協力で昨年から実施している、鹿児島県農業研修制度の女子短期研修生一期生が離伯するため、三人のうち、二人が参加した。
 垂脇千春さん(25、姶良町)は「短期間だったけど、視野が広まった。ものの見方、時間の使い方、また価値観も変わったと思う」、入田順子さん(25、高山町)は「ブラジルは三回目。日本の文化のすばらしさを改めて感じた」と述べた。
 男子二期生、山下大介さん(22、鹿児島市、福岡工大卒)と木村豊さん(20、鹿児島市、鹿児島国際大)は、四月二十一日着伯、園田農場で研修中。受け入れた園田さん(鹿屋市出身)は「故郷鹿児島に恩返しのつもり。自分を成長させようという精神を持った青年ばかりで、教え甲斐がある」と言う。
 この農業研修は、五年計画で約三十人の研修生受け入れを予定している。また、女子研修生を受け入れてくれるホームスティ先を募っている。
 交流協会生二十五期生の山本純一郎さん(21、愛媛県出身)も園田さんの農場で研修中。「大学で財政学を学んだが、今度は農業を知るため研修に来た」と述べた。
 感想発表、自己紹介のあと、婦人会と若人交流会が用意したシュラスコで懇親会、県人会青年部との交流を深めた。