4月29日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】六大都市での三月の平均失業率は一〇・八%となり、前月比〇・二ポイントの上昇をみた。一月は一〇・二%だったことから今年に入りわずかながら失業が増えている。
これはブラジル地理統計院(IBGE)が発表したもので、四月は三月とほぼ横ばいの一〇・九%が予想されるものの、五月には減少に向かうと予測している。五月は例年、最低賃金の引き上げと、年間を通じて最大の売上げを誇る母の日が控えているため、消費が伸びることで活況を呈するのが原因となっている。
いっぽうで正社員として登録された人は六・二%増え、〇三年三月以来、最大となった。また、所得平均は九百四十五・二〇レアルで前月比〇・五%増、昨年同月比では一・五%増をみた。これまでの最高は〇二年七月の一千九十八・八〇レアルだった。
六大都市の四二%の労働人口を抱えるサンパウロ市は、三月の失業率は一一・五%と二月の横ばいとなったが、昨年三月の一四・六%から大きく減少した。新規雇用は十二万三千人で、六大都市の十二万九千人の大部分を占めた。