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残虐行為繰り返す警官=人権擁護局長官が非難

4月29日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】人権擁護局のニルマリオ長官はフランスのル・モンド紙のインタビューで、「ブラジルの警官は人権を無視した残虐行為を繰り返している」と語った。リオ―サンパウロ間の国道沿いでは一日七人が無差別に射殺されており、その被害者のほとんどが黒人の若者だとしている。さらに一年に一千件発生する殺人事件のうち解決しているのは一〇%に満たないとして、警察の無能ぶりを指摘した。
 同長官の発言は三月三十一日にリオデジャネイロ市で発生した、警官らによる二十九人の殺害事件に対して非難したもの。この事件は行き当たりバッタリで罪のない市民が犠牲となったもので、人道に外れた行為だと決めつけている。これを受けて警官の質を改善すべく、教育や指導を徹底させるべきだと強調した。