4月27日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六、二十四、二十三日】メキシコとの国境を越え、米国に不法入国したブラジル人がここ一週間の間に大量に摘発され、米国とブラジルの当局者らを驚かせている。
テキサス州南部では二十一日、子ども六人、女性三十二人を含むブラジル人百四十七人が国境警備隊に拘束され、十七日から二十三日までの一週間に拘束された人数は二百三十二人に上った。さらに二十四日には、五十八人がメキシコ北部ヌエーヴォ・レオン州の田舎道で米国に不法入国しようとしていた疑いで拘束された。
パトロール中だったメキシコの警察は、付近では見かけない大型バスが走行していたのを不審に思い、ブラジル人らを発見、彼らに同伴していたメキシコ人二人を逮捕した。うち一人は七〇〇ドルで警官を買収しようとしたという。ブラジル人らはあっせん料として一万ドルを支払っていたとみられる。米国とメキシコの当局は、ブラジル人を米国に入国させる組織が背後にあるとみて捜査を進めている。
テキサス州ヒューストンにあるブラジル総領事館によると、米国で拘束された二百三十二人の九割はすでに釈放された。メキシコと、治安に影響を及ぼすとみなされる国以外の不法入国者は、所定の手続きの後に釈放されることが多い。ブラジル人約三万人が住むコネチカット州ダンバリー市では十八日、不法移民に不満を抱える市民らが抗議デモを行った。