アグリビジネス

4月27日(水)

 食糧メジャーのカーギルは、ブロイラー最大手のSEARAを一億三千万ドルで買収し、世界最大のブロイラー輸出拠点をブラジルに築く。これまでブロイラーの最大輸出拠点であったタイは、鳥インフルエンザの猛威で王座を譲った。カーギルSEARA連合は、日本市場でも鶏肉市場のリーダーとして君臨するものと予想される。カーギルは牛肉市場でも世界を席巻するとみられる。
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 国内の十大コーヒー焙煎業者は、二〇〇四年の消費千九百四十万俵から〇五年は千五百八十万俵消費が増加すると予測、六千万レアルの設備投資を行なう。輸出は〇五年第1・四半期に昨年同期比で二七%増加した。例年夏場は消費が減少するが、〇五年は製品の真空包装による質向上も手伝って消費は増えた。
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 フェイジョン・カリオッカが、一俵六十キロ入りで百七レアルと過去最高の卸値価格を付けた。過去二回の収穫が、降雨不足で予想を下回った反動とみられる。五月の次期播き付けは、一挙に拡大する予想だ。価格調整のため連邦政府は〇四年、買い付けた低級フェイジョン九千九百トンの放出を行なう。
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 ブンゲとドゥッポン傍系のSOLAEは、食品用と飲料用大豆加工品の市場進出に賭け、三百九十万ドルを投じて南大河州エステイオ市に専用工場を建設中。食品用は大豆たん蛋白質でソーセージやハンバーグなど肉製品の増量剤。飲料用は滋養豊富で廉価な大豆飲料で、ラテン・アメリカとアフリカなど低開発地域を目標とする。さらに販売強化のためネストレやユニリバー、クラフトとの合弁も模索している。