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国への滞納債務早期回収を指示=750億レアル目標に

4月23日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】政府は国税庁に対し、国に債務がありながら未納となっている二千八百二十六社の総額七百五十億レアルの早期回収を指示した。これを受けて国税庁は二十五人の専門検事を起用して対処することになった。さらに政府は、裁判所に対しても係争中のこの種の案件について早急に結審するよう求めた。未納や滞納のほとんどが何らかの形で裁判にかかっている。
 国税庁によると、国庫の不良債権は二千五百億レアルに上り、今回の回収目標はその三分の一に相当する。債務を有する企業のほとんどが破産しており、差押さえ物件がなかったり責任者が逃亡したりしている。また公社は民営化され、受け皿となった新経営者は旧債権の決済を拒否する。このため「三〇%回収すれば良い方」との見方を示している。
 このうちランキング上位二十社のみで債務額は二百三十億レアルに達している。最高はサンパウロ州カンピーナス市のスカルパ・プラステック(株)の二百二十七万レアル。この会社は二〇〇〇年に破産している。従業員五百人は現在でも給料未納分の支払いを待っている。ほとんどが破産や身売りした中で、負債百五十九万八千レアルを抱えてランキング六位のヴァリグ航空が融資を模索しながらも営業を続けている。