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東西南北

4月23日(土)

 ペルナンブッコ州の配電会社CELPが電力料金の平均三四%値上げを予告したことで、レシフェ市民三千人が抗議デモを行った。デモは官庁も含め十五分間の停電を実施し、死の町を演出した。州議会は、下議らやジウマ鉱動相の合意を取り付け、値上げ延期を要請した。CELPは二〇〇〇年、スペインのイベルドロラと伯銀年金基金(PREVI)へ売却された。投資効率が電力庁をはさむ議論の的だ。
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 サンパウロ市東部サコマン区のシンガプーラ(簡易集合住宅)が二十一日早朝、放火され、タイナ・オリベイラちゃん(9)が焼死した。犯人はビル一階に駐車中のバイク二台に、ガソリンをかけ点火。火はビル出口をふさぎ、上階へ延焼。タイナちゃんは避難しようとして階段で滑り、燃える火の中に転倒した。父親は火の中に飛び込んだが、娘は全身火傷で死亡した。部屋で救援を待った者は全員無事で、外へ避難した者十一人が火傷を負った。
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 ゴイアス州ゴイアーニア市で二十日夜、会社経営者らを中心とする九人が、五十人以上を処刑した疑いで逮捕された。処刑グループはメンバーの経営する有名シュラスカリーアに集まって処刑を計画、大胆にも被害者を家から連れ出して殺害していたとみられる。
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 連邦警察は二十日、マット・グロッソ・ド・スル州のコルンバ―空港で、コカイン二・九キロを詰め込んだ魚を押収し、州都カンポ・グランデ市に麻薬を運ぼうとした容疑で男二人を逮捕した。魚の入った容器は州環境警察のシールで封印されていた。同空港では十九日にも足のギプスにコカイン二・二キロを隠していた女性が逮捕されている。連邦道路警察によると、密売人らは路上での摘発を逃れるため、ボリビアから密輸した麻薬を小分けして空路で運ぼうとしているという。