4月21日(木)
十七日午後四時四十分ごろ、サンパウロ市モエマ区ガイヴォッタ街の高級アパートが襲われ住人の金品が強奪された事件で、被害者の一人に日本人男性も含まれていたことが二十日、サンパウロ総領事館の安全対策情報(被害速報)で分かった。男性は四十歳代で、夫人とともに外出する際、地下の駐車場に向かったところ、男にけん銃で脅され、所持していた現金と携帯電話を奪われた。けがはなかった。
調べでは、強盗は十数人に上り、アパート裏側の金網を切断して、敷地内に侵入。警備員、管理人らを脅し、午後十時四十五分ごろまで、外出・帰宅する住人を拘束したうえで、自室に連れて行き、金品を強奪するなどの行為を繰り返した疑い。アパートは一階に一軒の構造で、十七軒中八軒が被害にあった。
男性が襲われたのは午後十時ごろで、駐車場には既に三十人ほどの住人らが監禁されていたという。
アパートには電気柵が設置されていたが、柵と塀の間の金網部分を切断し侵入したため、反応しなかった。また、防犯カメラの録画範囲外だった。
「昨年からジャルジンス、パライゾ、モエマ各区でアパート強盗が多発している」と総領事館は警告。防犯対策として、部屋を出る前に警備人の門衛所を確認したり、インターホンで警備人に一声かけるなどする▽帰宅前は、自宅に電話し、異常がないか確認する▽自室内で異常に気付いたら、出入り口のカギを確認し、施錠設備のある寝室などに身を隠し、警察に通報する▽被害にあっても、抵抗、逃走しない――など挙げ、注意を喚起している。