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各候補・陣営の動き=下本八郎候補

4月19日(火)

 「対話と改革 みんなの文協」――。支持者らはそんな文句が赤字でプリントされたおそろいの白いTシャツを着て、午前中から文協付近で積極的な選挙運動を展開した。多くの有権者が通るサンジョアキン街の公立学校前などに支持を訴える横断幕を掲げ、二千部のパンフレットも配布。浮動票の獲得をめざした。
 「最初は何も予定してなかったが、昨日急遽決めた。印刷所を所有しているから、直前でも対応できた」。過去にサンパウロ州議を六期務めた経験もあり、選挙運動では一枚上手なところを見せた。
 投票は早々に済ませ、会計監査として同時進行していた総会に出席。その後たけなわの投票会場を一巡し、「思ったより多くの人が来ているようだね」。今の気持ちを問われると、「正直言うと何も感じていない。この選挙は勝ち負けだけの問題じゃないから」と冷静だった。
 目を閉じ、腕を組んで開票の結果を待った。関係者から投票数を聞いても表情を変えず、「一番遅いスタートだし、早く出馬を表明していれば違ったはず」とさばさばした様子。今後については、「両候補と話し合いする準備はある。(以前連立交渉が決裂している)上原さんも今度は態度を変えざるを得ないでしょう」と話し、「二百四十四票の値打ちをはかる必要があるね」