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「日本人の心の歌」チャリティショー=今年も読者リクエストで=終戦60周年記念=感動再び

4月16日(土)

 終戦六十周年を記念して、今年も「日本人の心の歌」チャリティショーが八月二十一日(日)午前十時から開催されることが決まった。本紙読者から曲をリクエストしてもらい、その中から五十曲をコロニア歌手に歌ってもらうもので、同実行委員会(道康二実行委員長)とニッケイ新聞社の共催。
 「この感動は忘れません」(間部よしのさん)、「終始、涙を止めることが出来ませんでした」(坂本美代子さん)など、昨年八月に文協大講堂を満員にして行われた時、そのような声が会場のあちこちで聞かれた。終戦の日を記念して現在の幸福をかみ締める、そんな思いで足を運んだ人が多かったようだ。
 戦争歌謡最大のヒット曲「麦と兵隊」。戦後間もなくの焼け野原の中で、生きる希望を失った国民に力を与えた「りんごの歌」。その後も尾を引く戦争による悲劇を歌った「岸壁の母」などは過去四回のショーで歌われた常連の曲だ。
 昨年、観客の目を引いた歌手は、八歳だった中井フェルナンダゆみちゃん。美空ひばりが十二歳で歌ったデビュー曲「悲しき口笛」を、美空ひばりも仰天、コロニアの少女が見事に歌い上げた。
 ショーの収益金の中から、日系福祉団体に剰余金が寄付される。現在、後援団体への参加を各企業に呼びかけている。
 同時に、読者から一人七曲までのリクエストを受付けている。受付け用紙は本紙広告欄に掲載される。また、独自に氏名(ふりがなも)、住所、CEP、年齢、電話番号、出身地および応募曲を七曲まで、どんな思い出がその曲にあるかを書いて本紙まで郵送を。
 応募曲から五十曲を選び、当日、シャープ&フラッツ楽団の生演奏でコロニア歌手に歌ってもらう。応募者から抽選で三十組を招待する。
 実行委員長の道康二さんは「終戦六十年の節目の年です。終戦前後、内地や海外で悲しく苦しい事件を身を持って味わった多くの同胞への思いを新たにして、再びこのチャリティショーをやることになりました。奮って、あなたの〃心の歌〃をリクエストしてください」と呼びかけている。
 【宛て先】Rua da Gloria,332 -Liberdade CEP:01510-000 -S.P. Jornal do Nikkey「日本人の心の歌係」まで。