4月15日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】大手スーパー三店は昨年から始めた輸出が軌道に乗ったことから、今年はさらに拡大する方針を打ち出した。いずれも系列海外店に輸出するもので、国内販売用と合わせて一括に仕入れる。生産者もメリットを享受できることから、特別割引価格を提供、輸出商談に貢献している。
ウォル・マートでは昨年、アメリカ本店を始めカナダ、メキシコ、プエルトリコ、英国、ドイツ、アルゼンチンの系列店で一億二千万ドルの実績を収めた。今年は五〇%増を目標としている。主な産品はコーヒー、チョコレート、肉類などの食料品だが、繊維、家具なども扱っている。二〇〇六年には中国と日本の市場も狙っている。日本では提携先と四百店の系列店があり、食料品を主流とした輸出を計画している。
ポン・デ・アスーカルは今年フランスで開かれるブラジル・イアーの見本市を利用し、提携先のカシノ向けに一億ドルを目くろんでいる。カシノはフランス内に四千九百店あり、昨年の輸出実績は二千万ドルだった。フランスのほか、アンゴラ、アルゼンチン、カナダ、コロンビア、ウルグアイ、ベネズエラにも輸出している。
カレフールも見本市を見据えて、フランスの本店向けを始めに今年一億ドルの目標を掲げている。同店ではポロニア、スペイン、ポルトガル向けに輸出しているが、さらにヨーロッパ市場を拡大する意向を示している同店は、日本市場に安値販売をモットーに進出したが採算が合わず、今年始め撤退を表明した。