4月12日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】十日にサンパウロ市イビラプエラ体育館で開催された体操世界選手権サンパウロ大会で、ブラジル女子体操界のエース、ダイアーネ選手が床運動で見事金メダルを獲得した。ダイアーネ選手の得点は九・五〇点。銀メダルはスペインのパトリシア選手(九・一二五)、銅は中国のリン選手(九・〇七五)だった。
途中で音楽が停止するハプニングが起きたにもかかわらず、ダイアーネ選手は音楽なしで演技を続行、これに呼応して満員の観衆が手拍子を送って応援した。これによりダイアーネ選手は無事演技を終えた。この光景に感激して涙ぐむ人も大勢みられた。
ブラジル体操協会の幹部は、音楽が停止した時点で演技を中止する権利があるが、その後すぐに最初からやり直しとなりまともに演技できる状態にはならないと話す。ダイアーネ選手がベテランだからこそ音楽抜きの演技ができたと賞している。ダイアーネ選手が金メダルを獲得したことで、運営委員会は音楽担当者らを不問に付するというブラジル流の寛大さを見せた。
ダイアーネ選手はこれまでの二年間世界選手権の各国持ち回り大会で金メダル七個、銀一個、銅三個を獲得している。昨年のアテネ五輪でも期待されたがメダル獲得には至らなかった。