4月12日(火)
【さいたま支局、蓑輪政一支局長】ブラジルで一年間、今までと異なった角度から自分を見直し、磨きをかけようと、九日、日本から四十八人の若者が成田空港からサンパウロに向けて旅立った。(社)日本ブラジル交流協会(玉井義臣会長)が毎年実施している事業の一つ「ブラジル留学研修制度」によって渡伯、学業半ばながら、教室での勉学はひとます措いて、ブラジルで研修しようというもの。
今年は、二十五年目、二十五期生。男子二十三人、女子二十五人、過去最多の四十八人である。
出発前の八日、東京・代々木のオリンピック記念青少年綜合センターで来賓や見送りの家族、先輩友人らが同席のもと、出発式が行われた。協会の藤村修理事長は「二十五期、四半世紀という記念すべき期生となったみなさん、これから約一年間、異国、異文化のなかで過ごすことになるが、さまざまな知識を身につけ、将来、日伯の懸け橋となるよう頑張ってほしい」と門出のはなむけの言葉を贈った。
このあと十二人が留学研修生を代表して「あいさつと礼儀を大切に」「人のために働ける人間になるように」「与えられるばかりだったが、与えることができる人間になりたい…」などと力強い抱負を述べた。
藤村理事長によれば、制度の終了生は七百二人、今回の四十八人を合わせると七百五十人。このうち、七十人余りが現在、個人で、あるいは勤務先の派遣などで滞伯、活躍中だ。