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化膿止め薬の販売停止=副作用のアレルギー症状強く

4月9日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】製薬会社のファイザーは七日、化膿防止と痛み止めとして市販している同社製品の「ベストラ」(VALDECOXIBE)の販売を停止するとともに、市中に出回っているものを回収することを明らかにした。回収は来週から開始し、方法などについては追って公表するとしている。
 アメリカの食品医薬品庁(FDA)とヨーロッパの医療庁が七日、同製品の副作用とくにアレルギー症状が強いことを理由に販売禁止処分としたもので、ブラジル以外でも欧米のほか、カナダ、オーストラリア、さらにアルゼンチン、メキシコでも回収が行われる。同製品は世界で五百万個、ブラジルでは三万個の売上実績がある。
 FDAによると、他製品と比べアレルギー症状が〇・五%から四%高く、これが続くと心臓障害に発展する危険性があるという。ブラジルでは同製品が販売された二〇〇三年以来、副作用とみられる症状が一件報告されている。