4月8日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】世界に先がけて、子宮ガンの予防につながるワクチンがブラジル人医師をリーダーとする研究グループにより開発された。試験段階ながら結果が良好なことから、医師らは効用を確信、最終テストを終えて製薬化する見解を示している。
治療薬は子宮ガンの原因となる四種類のヒトパピロマウイルスを突き止め、これらを培養してワクチンを作ったもの。これまで二〇〇二年以来、世界各地の一万三千人のボランティアに菌を注入、臨床実験をして効用を確認した。
子宮ガンは、毎年五十一万人が異性との性交渉を原因で発病している。女性の死亡率は乳ガンに次いで高く、年二十八万八千人が死亡している。ブラジルでは八千人となっている。
この開発のスポンサーとなっているメルクは最終試験が終わり次第、保健省と米国食品医薬品庁(FDA)に製造申請をして、許可後二カ月以内に市販を始める意向を示している。