4月8日(金)
池坊華道会ラ米橘支部(田中エミリア支部長)の田中支部長はじめ六人は、去る三月七日から二十二日まで、イタリアのルカ市の文化センターに招かれ、椿の花を中心に生けてきた。同市で開かれた「椿栽培者国際会議」に〃華を添えて〃ほしい、という主催者の要望に応えたもの。一行は支部の練達者アナ・マンテガツアさん、古山エウザさん、田中エリオさん、アデニル・ペリニさん、玉城クレウザさん。
田中支部長によると、椿は、折からの大雪で開花が遅れ、十分に確保できなかったが、ほかの花材は豊富で、美しい作品を制作できた。花材は、日本にもブラジルにもないものがあり、とくにめでたい時に使う松竹梅に不足はなかった。プログラムは予定どおりで、結局、大作を含め、三十六瓶を会場の飾り、デモンストレーションでは六瓶を公開制作した。
国際会議では、栽培者たちの研究発表のほか、鉢物も椿も販売されていた。ルカ市文化センターの招きに応じたのは、ほかに日本の煎茶道のグループだった。 × ×
池坊ラ米橘支部は、二十六、二十七日、サンパウロ州議会ホールに四十五世池坊専永宗匠を迎え、創立二十周年記念花展を催す。二十七日に宗匠のデモンストレーションが行われる。協調して墨絵、工芸作品が、会場に陳列されるという。