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民間警備員に銃器供給=軍警大佐、農場主と癒着か=パラナ州

4月7日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】パラナ州連警は五日、農場の民間警備員らに銃器を供給していた八人を逮捕した。首謀者は同州軍警の現職大佐だった。一味は犯罪組織の結成、銃器不法所持および売買、密輸の罪で起訴される。
 同州の農場では農地占拠運動(MST)のメンバーによる私有地への不法侵入が相次いでいることから、農場主らは個人的に警備員を配置し、場合によっては武力で侵入者を撃退している。逮捕された一味はこれら警備員に武器を供給していた。さらに一味ら自身も農場主と契約してパトロールをしていたことから、農場主が資金援助をしていた疑いもあると見て背後関係を捜査している。
 警察では、MSTが四月に一斉抗議デモを行うことに対抗し、農民らを脅していたグループを突きとめ、家宅捜査で武器を押収、一味の逮捕にこぎつけた。首謀者の大佐は軍警歴二十九年のベテランだった。