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パウロ2世死去=7日間の公式服喪を宣言=大統領、法王との思い出語る

4月5日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日。四日】ローマ法王ヨハネパウロ二世の死去を受けてルーラ大統領は二日、七日間の公式服喪を宣言、「偉大なる聖職者、パウロ二世の死はブラジル国民を深く悲しませた」とメッセージを発表した。
 メッセージの中で、大統領は法王に「恩がある」と述べ、一九八〇年に法王が訪伯し、当時サンベルナルド・ド・カンポ市金属組合長だった自分と雨の中、モルンビスタジアムで会見したことを思い起こした。軍政時代、政府の反対の中組合運動家と会見することは並大抵なことではなかったと、法王の好意に感謝を表した。
 八九年に法王と再会した大統領は、ブラジル人司教がローマ法王庁を訪れるたびに、法王はブラジルの社会問題、農地改革の平和的進展、貧困飢餓の撲滅について話していたと当時を振り返り、政権発足以降、法王とはブラジルの社会問題について対話を維持してきたと述べた。
 メッセージ発表後、法王の後継者にラテンアメリカ出身者を望むかとの記者団の質問に対し、大統領は「正直に言うと、ブラジル人であることを望む」と告白した。
 大統領は三日、マリーザ大統領夫人、カリェイロス上院議長、カヴァウカンチ下院議長、ジョビン最高裁長官と法王の葬儀に参加すると発表した。大統領一行は六日か七日に出発の予定。
 同日、サンパウロ市セー大聖堂を始め、全国各地で追悼ミサが開催され、多くの参加者が法王の死を悼んだ。