4月2日(土)
サンパウロ州ジャカレイ市のコチア農業学校で実施されているメルコスル諸国の農業後継者研修。その修了生のうち六人が、日本で実技研修を参加するため、きょう二日夜、ブラジルを発つ。研修生らが一日午前、来社、農産加工や日本文化を学びたいなどと抱負を語った。
同農業後継者研修は、オイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)がコチア農業教育技術振興財団と連携。米州開発銀行(本部・ワシントン)の資金協力を受けて二〇〇〇年から実施している。
日本での研修は、国際農業者交流協会に委託。今年が二年目になる。六人は、山梨(三人)、神奈川(二人)、埼玉(一人)の農家に十一カ月、滞在。野菜や花卉栽培、牧畜などを学ぶ。
柿木史朗さん(パラグアイ出身、25)から事前に、日本語・日本文化について百五十時間、指導を受けた。
団長のセザール・ジェルメン・オレラーナ・コルネージョさん(ペルー、27)は「農業技術を取得したい。市場にも興味があります」。副団長のマリーセ・D・レギザモンさん(パラグアイ、24)は「家族で営む小農家の経営方法や食品の流通を見てきたい」と意欲を見せていた。